犬旅61・絵島

次は、「絵島」というところに行きました。
古事記・日本書紀に書かれた『おのころ島』は、漢字だと『自凝島』と書き「自ずから凝り固まってできた島」という意味だそうです。
おおまかには淡路島のことですが、その中でもピンポイントでここだ!という場所が諸説あります。
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その中で最有力なのが、淡路島の北端、本州・明石市に一番近い岩屋にある『絵島(えしま)』です。
イザナギ・イザナミの2人が、まだ何もない海原に降り立ち、その海面をかき回して持ち上げた矛から滴り落ちたしずくが島になったとされています。そして、この島で二人は結婚し、子どもを産んだというのです。
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淡路島の北側にある岩屋港にほど近い絵島は、もともとは陸続きだったのですが、海の浸食により本島から切り離されたもの。なので今は橋を渡って絵島へアプローチします。でも、現在は、危険防止のため絵島には立ち入る事ができません
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絵島全体を見ると、そのピークに鳥居とお社があるのが判ります。
これは『松王丸』を弔ったお社です。
話は12世紀、平清盛が活躍していた時代。
清盛は宋との貿易のために大輪田の泊り(現在の神戸港の西端)をどうしても外国に向けた安全な港として開港したいと考えていました。
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そのため、沖に人工島を作り、港を守ることにしました。
しかし、激しい潮流や風のせいで何度も築港用の護岸が流され、悩みに悩んでいました。
もう人柱を立てて海にささげるしかないと人柱を集め始めた時に、とても大切にそばに置いて可愛がっていた松王丸が
「自分が人柱になるので、民衆を解放してほしい」
と申し出ます。
もちろん清盛は断固としてその申し出を断っていたのですが、最後にはどうしようもなくなり、愛した松王丸を人柱に建て、難工事が成功しましたという話が伝わっています。
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